尾上家具×Homeplus 『家具屋さんと紡ぐ、これからの家づくり』コロナ禍で家具はどう変化したのか
こんにちは。大阪市東住吉区杭全で無垢材を使った唯一無二のぬくもりある家づくりをしているHomeplus(ホームプラス)です。
前回から始まった、オノエ家具さまとの対談企画。
対談の初回となる今回は、世界中に影響を与えている、コロナウイルスによる住宅業界・家具業界の変化の話題から始まります。
――コロナウイルスの影響で、「ニューノーマル」と呼ばれる、新しい生活様式が定着してきました。それぞれの業界で変化を感じられることはありますか?
西岡:注文建築の場合、今まではなかったようなご要望が増えてきました。例えば、いつでも手が清潔に保てるように、手洗器を1階、2階のそれぞれにつけて欲しいというご要望などです。それに伴って、子どもたちが、そこで歯を磨くようになったりと、生活スタイルも変わってきているようです。
家に帰ってすぐに手洗いができるように、玄関回りに手洗いを造るなど、やはり衛生環境に目を向ける方が増えていますね。
また、住みながら順番にリフォームをかけていって欲しいというご要望も増えてきていて、先日も、キッチンだけを仕切ってリフォームをしました。
尾上さん:その場合、仮住まいに引っ越してリフォームをするより、工費が割高になるんですよね。
西岡:おっしゃるとおりです。ですが、コロナ禍で仮住まいを探したり、引越しをしたりというのに不安を感じられる方なら、工費が割高になっても、住みながらのリフォームを希望されています。
尾上さん:僕も最近、住宅関係の方と仕事をする機会がよくあり、住みながらリフォームされる案件を、ここ1ヶ月で3件程聞いています。生活とリフォーム・リノベーションを同時進行で、という形が増えていますね。
これもコロナ禍で生まれた、新たな住宅ニーズなのかもしれませんね。
――家具業界でも変化はありますか?
尾上さん:私たちの家具業界では、在宅ワークをされる方の増加に伴って、デスクやチェアが伸びているという話を、同業者から聞いています。ですが、オノエ家具ではそういった商品よりも、リビング関連商品が急速に伸びています。
お店のカラーもあるのだと思いますが、うちを利用される方は、デスクワーク用の家具よりも、いつもの生活空間をリフレッシュしたい、より心地よくアレンジしたいという方が多い印象ですね。
西岡:僕自身も、リビングや居住空間は、家具一つで、過ごす時間の満足感や気分が大きく変わることを、コロナ渦で改めて実感しています。
例えば仕事から帰ってきて、無垢のダイニングテーブルに触れるだけで、ホッとできます。そういった気持ちになれるのは、やはり一点一点自分の目で確かめて、家具屋さんのアドバイスを聞きながら、厳選して選んだ家具ならではの魅力だと思います。
尾上さん:そうですね。コロナの影響で、これまでよりさらに「暮らしの質が上がるもの」「気分が上がるもの」を自宅に置きたいという方が増えているのかもしれませんね。
商品の開発に関しても、そういった傾向を汲むようになり、家具の在り方も変わってきているように感じます。
―――
コロナウイルスは、人の暮らしや生活を大きく変えてきました。
暮らしに直結する住宅・家具は特に、コロナウイルスの影響を受けている分野とも言えるかもしれません。
それぞれの違った立場からの話題、ですがそこに共通するのは「おうち時間を少しでも充実させてほしい」というお互いの想いでした。
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