尾上家具×Homeplus 『家具屋さんと紡ぐ、これからの家づくり』コロナ禍における、日本人の暮らしに対する価値観の変化とは
こんにちは。大阪市東住吉区杭全で無垢材を使った唯一無二のぬくもりある家づくりをしているHomeplus(ホームプラス)です。
オノエ家具さんとのコラボ記事の3回目。前回はコロナウイルスの影響で、住宅・家具は、新しい生活スタイルへの順応や、より暮らしを楽しめるお家づくりといった方向へシフトしつつあるとお話しました。
今回は、また違った角度での影響について、話題が及びました。
――前回お話しいただいたような、おうち時間をより充実させたいという方は、コロナ以前からもインテリアに興味を持っておられた方なのでしょうか?
尾上さん:「在宅時間が増えたことで、インテリアを見直す機会ができた」という部分が大きいのではないかと考えています。もちろん、元から興味を持ってくださっていたのでしょうが、何かの機会がないと、家具の買い替えには踏み切れない、という方も少なくありません。
西岡:費用も、手間もかかりますしね。
尾上さん:そうですね。小物はすぐに購入できますが、家具となるとサイズや質感など、何軒もお店を回って決める方が多いので、思い立ったらすぐに買い替えられるわけではありませんし…。
最近増えてきているのは、それまではあまり家具に関心がなかった方の中にも、家で過ごす時間が増え、居心地の良さやを求める方や、家具への探究心が芽生えた方のご来店です。
これまでの日本は、海外諸国に比べると、インテリアに敏感な人は多くない印象がありました。こうした変化は「暮らしを楽しむ」という意味では、好意的に受け止めています。
西岡:海外との比較で言えば、住宅でも違いを感じることがあります。
日本は耐震など安全性に関しては、法できちんと決められていて技術も進歩しているのに、窓やサッシなど、海外よりも遅れている部分もあるんですよね。
おうち時間を楽しむという面において、海外と日本では、元々の文化の差は大きいように感じます。
尾上さん:そうそう、文化の差は間違いなくあります。
日本の映画では生活水準の向上を、旦那さまの車のランクアップで表しているのをよく見ます。
しかし海外ドラマの場合、生活水準がアップする描写として、奥さまが壁紙を変えたり、カーテンや家具を入れ替えたりといったシーンがよく使われます。
――夫婦ゲンカの八つ当たりで、奥さまがペンキで壁を塗り替えるというシーンも、見たことがあります(笑)。
尾上さん:そうですね(笑)。日本ではそのようなシーンはあまり見かけませんが、それだけインテリアを探求することが生活の一部になっているのでしょう。
このあたりも文化の差で、インテリアの生活に占めるパーセンテージが、海外と日本では大きく違う。コロナウイルスの感染拡大は芳しくない問題ではありますが、一人ひとりが地に足のついた「暮らし」そのものに目を向けるきっかけになっているように思います。
それと共に、日本人のインテリアへの注目度が、若干上に引き上げられたと言えるのかもしれません。
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コロナ自粛中に、インテリアを見直したり、家具を変えたい、リフォームがしたいという声は、私たちもお客さまから実際によく耳にします。
暮らしやすさや、好きな物に囲まれて暮らしたいという、インテリアへの意欲が向上したことは、間違いなくコロナの影響だと言えるでしょう。
次回は、コロナの影響からは少し離れて、インテリアについてのちょっとした疑問についてご紹介していきます。
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